山崎和邦さんの週報の一部を抜粋いたしました

山崎和邦さん週報の一部を抜粋いたしました。

(一)当面の市況について
年末の数日は高いということが20年中の17年がそうだったと既報で述べたが2015年も3日連騰で大納会となった。
一方、NYは大統領選の前年は例外なく年足で陽線だったというダウ平均創設以来の120年の歴史を塗り変えるか否かというレベルに来ていたが、2015年大発会のヨリが17,823ドルだったから結果的には、年足が陰線となり、初めて「ジンクスが破れる」ということになった(2015年の終値は17,425.03ドル)。
また、読者の方々から東芝についての質問が多かったので、その回答を以て先週は本文に充てたが、その時の東芝の終値は217円だったから、そこから見れば年末は33円高で終わった。
これは「(強気も弱気も、その論拠を)列挙しても正解はないでしょう。正解がある問題は知能優れた人は解を得るが、正解なき問題は知能では解は得られず、さりとて簡単に『割り切る』ことは思考の放棄です。
そこで、結論は『腹を決めること』です。『割りきる』のではありません。腹を決めるのです。買うか、買わないか、投げるか、です。因みに私は昨日後場から買い始めたが」と随分僭越なことを“上から眼線”で述べた。
結果が的中したとかしないとか言う問題ではない。市場に対峙するスタンスを率直に述べたまでであった。
12月27日号でも述べたことだが、今年前半には老年期相場が花咲いて小泉改革相場の時のように壮年期相場の高値(今回は6月~8月の20900円)を窺うところまであるかもしれない。
原則としては老年期相場は「夢よ、もう一度」の「二番煎じ」だから壮年期相場の高値を抜けないものではあるが今ほど政治連動型相場がないからだ。
騰落レシオが140%まで過熱した場合、約1ヵ月後に迎える調整場面は10日間で1000円前後の下落がメドとなるから、日本株の12月の調整は、12月1日の20,012円から19,000円割れを以て一応は一巡してきたと見て良いであろう。
騰落レシオのボトムアウトとほぼ同時に、株価の戻り歩調は強まることが多い。
最も明るい考え方は、老年期相場が第2期青春期相場を懐妊しアベノミクス相場の第2ラウンドが生まれるという見方である。
そのためには、2016年前半は、日経平均は2万円近い高値圏を固め、6月末の株主総会シーズンに向けて増配や自社株買いなど株主還元策を打ち出す企業が相次げば、2016年前半は7月の衆参両院選までの政策連動相場と相俟って2015年の天井を取りに行く可能性はないこともない。
しかし、円安メリット、原油安メリットの減少により企業の増益基調に疑問符が付き始めれば、アベノミクス相場が正念場を迎える。今は世界中が楽観視している米金利政策の出口戦略の浸透が途上国ほか各国に及べば日本市場も国内政策だけでは世界の大波に抗することはできない。


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